廃墟街 – 北越谷駅西口に佇む昭和の残骸
ひっそりと、しかし異質な雰囲気で存在感を示す一角が北越谷駅の西口から徒歩1分の場所にあります。
「HOST CLUB」「ホスト募集」の看板が、かつてそこがホストクラブであった事を示しています。
小さく見えるピンクの看板には「ナイトパブアンディ―」の文字が。この近くにあるプラモデルショップ(現在は閉店)アンディ―と関係があるのでしょうか。
不動産店と2件のスナックが現在も営業をしていますが、それ以外はすべて廃業しているように見えます。
かつては賑やかな繁華街だったのでしょうか。カラオケの歌声や笑い声が聞こえてきそうなパラレルワールド。
北越谷の昔
今でこそ、整然と区画整理されてきれいな街並みになっていますが、昭和の高度成長期時代には大きな生コン工場が稼働していたり、トラック街道だったりして「労働者の街」としての顔を持っていたのかもしれません。国道4号線沿いには「越谷大劇」というネオンが輝く不思議な建物があったことを子供心に覚えています。
また、大沢橋の周辺の越谷宿に赤線があったとの文献を目にしたこともあります。
そんなアンダーグランドな歴史とは裏腹に開業当時の(現)北越谷駅には鴨場を訪れる皇族方のために貴賓室が設けられていたという歴史もあるようです。
北越谷にまつわる昔話と、今もそこにある廃墟のお話でした。