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”雑”に使える安いカートリッジを探してた
普段はORTOFON OMEGAという音もコスパも良いカートリッジを使っていて特に不満はないのですが、ノイズが多いレコードの”溝クリーニング”の際に「もったいないな~」と思っており、雑に使える安いカートリッジを探す旅に出た次第です。
因みに私の”溝クリーニング”方法ですが、盤面を自作のクリーニング液(アルコール+表面活性剤+精製水)で濡らして針圧を重めに設定した針でトレースします。トレース後に白い不織布で拭くと黄ばんだ汚れが取れるんです。この”溝クリーニング”に1円玉を乗せた推奨針圧1.75GのORTOFON OMEGAを使っていました。
最初はAmazonを物色して、レビューで評判の良いYibuyのカートリッジ(2021/03/04現在約1,900円)に目を付けたのですが、AliExpressに同じと思われる物が約1,500円で販売されていたので、今回はこちらから購入しました。
Amazonだと早ければ翌日配送、AliExpressの場合は2,3週間。またAmazonでの購入は問題があった際のサポートが安心なので、状況に応じて使い分けが吉ですね。
上記商品へのリンクはこちら。(AliExpressの商品ページを表示します)
届いたよ、そして感想。
購入前から分かっていましたが、オーテクのロゴ入り。コピー商品なのか生産工場からの流出品なのか分からない中華ミステリーです。
肝心の音ですが、別途購入していたTechnicsにそっくりさんなヘッドシェルに取り付けて聞いてみたところ、普通に良い音で気に入りました。ピュアオーディオ方面のマニアではないのでお高い機材との比較はできないのですが、普通のレコード好きが普通の部屋で普通にリスニングをするぶんには全く問題ないレベルだと思います。
でも、あれ?
つい先だって、audio-technicaのお手軽レコードプレイヤーAT-PL300用の交換針ATN3600Lを購入していたのですが、なんだか似てる気が…。
気になったので並べてみると、生き別れた双子の兄弟の様なそっくりさん。
詳細に比較してみても差が分りません。分からな過ぎて片方に印を付けた程。
互換性の検証
お互いに入れ替えられるか検証をしました。結果、やはり音を聞いても差が分らないほどの高い互換性でした。つまり今回の購入品はATN3600Lの代用品として使用可能でした。
体重測定
AT-PL300には針圧の調整機能は無いのですが、使用感から重めなのは分かっていました。しかし、探しても正式な針圧に関するデータが見つからなかったので、簡易的ではありますが測ってみました。
上はAT-PL300での針圧測定画像です。スケール自体に厚みがあるのでアームの水平を合わせるためにターンテーブルを外して測量しました。
AT-PL300はATN3600Lを針圧4グラムで使用する仕様なんですね。(おっと?)
4グラムで使用可能であれば、前述の”溝クリーニング”用途にも最適ですね。それでいて普段使いにも問題ない音質。レコード針は消耗品なのでコスパ重視であれば魅力的な選択肢だと思います。
Yibuyのカートリッジについては、ブログ「いい音楽をいい音で」様がテクニカルな視点での良記事を公開されていますのでご興味のある方は是非どうぞ。
YibuyのMM型カートリッジ – いい音楽をいい音で